2・27英・ロンドン(BT/ESPN+)
▼WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ 12回戦
王者・ジャメル・へリング(米国) × 6位・カール・フランプトン(英国)

半年以上も延期が続いていたヘリング×フランプトンは2月27日にロンドン開催が決定。当初は昨年6月13日に予定されていたが、新型コロナウイルスの問題で延期となり、両者それぞれ別の試合を挟んでいた。中止になった当時のイギリスの感染者は累計61474人、死者7111人、世界では150万人が感染し、死者9万人を超えていたが、現在はイギリスが312万人感染し、8万人以上が死亡。世界では9140万人が感染、死者196万人。6月とは比較にならないぐらいの数値になってしまっているが、それでもボクシング興行は動いている。
へリングは22勝(10KO)2敗、35歳のサウスポー。海兵隊に属しながらのアマ時代はロンドン五輪にも出場。プロでは16年に世界ランカーのデニス・シャフィコフにTKO負けしたが、トップランクと契約してチャンスを待ち、19年に伊藤雅雪から王座奪取。1位・ラモント・ローチ、12位・ジョナサン・オケンドに2度防衛。ジャブで距離を作って打たせないボクシングを徹底する。ビッグマッチを求め、五輪以来のイギリスでの試合に出る。
2階級制覇フランプトンは27勝(16KO)2敗、33歳。14年、IBFスーパーバンタム級王者・キコ・マルチネス(長谷川穂積に勝利)を大差判定で下し、1位・クリス・アバロス、13位・アレハンドロ・ゴンザレスに防衛、さらにWBA王者スコット・クイッグとの統一戦にも勝利した。しかし、WBA休養王者ギレルモ・リゴンドーとの統一戦を避けたことでWBA王座ははく奪となり、IBF王座も自ら返上。16年にWBAフェザー級スーパー王者・レオ・サンタ・クルスに勝って2階級制覇したが、ダイレクトリマッチに敗れた。18年、ノニト・ドネアとのWBO暫定王座決定戦を制し、5位・ルーク・ジャクソンに防衛も、IBF王者・ジョシュ・ウォリントンへの挑戦で判定負け。再起2勝で3階級制覇を狙う。こちらもハイレベルにまとまった選手だが、階級を上げるにつれ堅実さが増した印象。
ヘリング 「試合がやっと決まったことでワクワクしてます。フランプトンのようなレベルの選手とやれるのも光栄です。自分のキャリアの中で最大の戦いですが、タイトルを持って家に帰るつもりです」
フランプトン 「1年以上も話題になってきたこの試合、ついに日程が確定できて嬉しいです。ファイターとして、男としてジャメルを最大に尊敬していますが、3階級制覇を止める人は誰もいません」
この試合の勝者は、前WBOフェザー級王者の1位・シャクール・スティーブンソン(米国)と対戦することになっている。(片岡亮)
コメント
WBSS #-
2021/01/13 編集返信チャンピオンになってクレバーになったヘリングでも今回はより一層厳しい試合になるだろうね
しじみ習慣 #Df18dLdU
2021/01/23 編集返信