1・23米・アンキャスビル「PBC」(SHOWTIME)※無観客
▼WBO世界Sバンタム級タイトルマッチ 12回戦
1位・スティーブン・フルトン(米国) 3-0 王者・アンジェロ・レオ(米国)
※119-109、119-109、118-110
▼WBA世界Sバンタム級暫定王座決定戦 12回戦
2位・ライース・アリーム(米国) 11回TKO 8位・ビック・パシヤス(米国)
▼12回戦
WBAライト級暫定王者・ローランド・ロメロ(米国) 7回TKO エイブリー・スパロー(米国)
▼8回戦
シャロン・カーター(米国) 3-0 マックジョー・アロヨ(プエルトリコ)

メインのスーパーバンタム級戦は、フルトンが大差で王座奪取したが、内容は低調。レオは初回からボディを打って押し込み、これにジャブ迎撃したフルトンだが、早々に密着してのボディ打ち合いに応じた。ガード固めながら突っ込むレオを、フルトンはさばききれず密着もアッパーなどを当てて差を見せた。7回終了時の実況採点は、65-68で挑戦者。
延々と密着戦が続く中、フルトンの方も逆に押し込んでやり合うが、やはりくっつきながらも顔面に小さなヒット当て、相手のパンチはスウェー。終盤は足を使って離し、疲れたレオは手が減っていた。世界戦というには展開に乏しく、互いに引き出しの少なさが目立った。特にレオは散々プロモーション映像で盛り上げたのが何だったのかという出来だった。
ヒット数は262-364。序盤4ラウンドはヒット数で上回っており、公式採点ほどの開きがあったかとは思うが、レオはヒットした262発中142がボディで見栄え悪かった。

セミは互いに強打ばかり狙ったが、アリームの大きな右が当たって2、6、9回にダウンを奪うワンサイド、低い姿勢のパシヤスは打たれた後に後頭部にフォローをもらう場面も重なり、最後はダウン後に陣営が棄権の合図。ヒット数は185-143。
ロメロの相手、ジャスティン・ポールドは約2キロの体重超過で失格。10勝(3KO)2敗のスパローが代役となってのノンタイトル戦に。王者は初回からダウンを奪ってTKO勝利。ヒット数は115-40。前座で19年3月にルイス・ネリに敗れて以来のアロヨが出てきたが、11勝3敗の相手に敗北。(片岡亮)
フルトン 「彼の土俵で勝とうと思ったんです。ボクシングとファイト、両方で勝負しました。相手のスタイルでも自分の方が強いことを見せたんです。向こうがやろうとしていることを逆にやりました」
視聴者数など、追記できることあれば後程
レオ 「チャンピオンになるために16年間も頑張ってきて、その初防衛戦です。メイウェザーとのキャンプした経験を生かします。今年の目標は王座の保持、そして多くのベルトを獲得することです。フルトン戦はそのテストです」
フルトン 「当初の10倍の準備ができています。準備は万全、期待することがあるとすればアンジェロ・レオが彼らしく戦ってくれることだけです」
アリーム 「勝者が世界戦を得られる試合。俺はずっと前から山頂にいる。この戦いに勝つことで、ナンバーワンの候補になって、あとは世界タイトルを獲得することだけになるよ」
パシジャス 「8歳でボクシングを始めて以来、このときを想像してきました。見ているすべての人に僕がスーパーバンタム級のトップファイターと同レベルだと見せます。KOします」
ロメロ 「いつもどおり。自分を売り込む必要性もないですよ。まあ見てて」
ポールド 「長年の努力が報われる。ロメロは直進する1ギアの選手。僕はもっと優れたオールラウンドファイター。対照的なスタイルの試合になりますよ」

WBAがスーパーバンタム級の暫定王座決定戦を認定。スーパー王者・ムロジョン・アクマダリエフ、2番目王者・ブランドン・フィゲロア、ゴールド王者・ロニー・リオスがいるが、4つ目の王者も設置、2位・アリーム×8位・パシジャスの試合を決定戦とした。アリームは17勝(11KO)、パシジャスは16勝(9KO)、ともに無敗のアマ出身。ちなみに同暫定王座は本来、3月に1位・アザト・ホバニシャン(アルメニア)と当時8位・ホセ・サンマルティン(コロンビア)が組まれていたが中止となっていた。(片岡亮)1/13
8月のSHOWTIME興行復活のメインで、エマヌエル・ナバレッテ返上の王座を獲得した無敗のレオの初防衛戦が1月に決まった。挑戦者は新型コロナウイルス陽性で8月の決定戦がキャンセルになってしまったフルトン。12月12日の予定がから変更となったもの。
レオは20勝(9KO)無敗の26歳。母親がアルコール中毒で、ボクシングファンの父親に育てられながら65勝10敗のアマ経験を経て、メイウェザープロモーションズと契約したという選手。12年にプロデビュー。昨年は元東洋太平洋バンタム級王者のマーク・ジョン・ヤップや、元世界ランカーのセサール・フアレス(岩佐亮佑に敗北)に勝利。前回、対戦相手の変更となった王座決定戦で6位・トラメイン・ウィリアムスに判定勝ち。ただ、世界戦というには低調な内容で、視聴率も平均15万件の惨敗だった。
その試合後、リモート出演でその試合を高笑いして挑発したのがフルトン。18勝(8KO)無敗、25歳。こっちも父親が刑務所にいたという貧困家庭のワケアリながら、アマでは13年にスーパーフライ級でゴールデングローブ優勝などで全米2位に。14年にプロデビュー、昨年は元WBOバンタム級王者でIBOスーパーバンタム級王者のパウルス・アンブンダ(亀田和毅に敗北)にフルマークで勝利。その後、無敗選手に2連勝しているが、WBA2番目王者のブランドン・フィゲロアからは、「昔、対戦を断ってきた」と暴露されている。ちなみにイスラム教徒だという。
前座のアリーム×パシジャスは無敗同士のスーパーバンタム級サバイバルマッチ。パシジャスはアマ272勝6敗の実績があり、アリームも元空手黒帯で、ボクシングはアマでミシガン州王者の経歴を持つ。
また、8月にWBAライト級暫定王座決定戦で6位・ジャクソン・マリネスを下したロメロも出場。メイウェザー門下の12勝(10KO)無敗。相手は14勝(7KO)1敗、ノーランカーであるため世界戦承認はまだのようだ。(片岡亮)12/20
コメント
WBSS #-
2020/12/21 編集返信いきなりSB級ラスボスのムロジョン・アフマダリエフと
ウズベキスタンのタシケントで超アウェーの試合でしょうね。
パンデュース #-
2020/12/21 編集返信ライブありましぇん悲。
kaiスタイガ #-
2021/01/13 編集返信ゴールド王者と暫定王者の格の違いがさっぱり分かりませんが
本来、WBCのシルバー王者と対になっているはずなので
スーパー>正規>暫定>>>ゴールド≧他所のシルバー
みたいなイメージでいいのでしょうかw
それとも、わざわざ最後に暫定を継ぎ足したことから
スーパー>正規>ゴールド≧暫定の線もありますか?
エル #SFo5/nok
2021/01/13 編集返信WBAだけ。
暫定王者等ができた場合
他の3団体は「正規と暫定」ではなく
WBC王者と暫定王者。
IBF 〃
WBO 〃
が正しいみたい。つまり「WBC正規王者」という言い方はしないらしい。WBAに次いでインチキ王者ばかり作ってるくせに笑。
kaiスタイガ #-
2021/01/13 編集返信WBSS #-
2021/01/14 編集返信もう地域団体扱いにして、世界の冠を外してほしいです。
同じ興行で正規と暫定の2試合挙行なんてふざけすぎ。今に始まった話じゃありませんが。
弱太郎 #-
2021/01/14 編集返信しじみ習慣 #Df18dLdU
2021/01/23 編集返信L級ロランド パス。
ポールドが5ポンド超で失格
リザーバーのスパロウが1ポンド超で対戦合意。
お粗末!。
kaiスタイガ #-
2021/01/23 編集返信しかしいきあたりばったりWBAだけに
なんとも笑。
kaiスタイガ #-
2021/01/24 編集返信にゃんばれるーや #-
2021/01/24 編集返信WBSS #-
2021/01/24 編集返信どちらが勝っても人気は出なさそうなのを考えるとコロナ禍でなければ日本で世界戦も有り得たかもしれませんね。
B.B #-
2021/01/24 編集返信セミのアリームとパシーラスどっちもレベルが高かった。それでもアリームが9Rノックアウト勝ち。アリームはロングからのオーバーハンドなどカウンターのタイミングもいいし、スピードがあって連打が出るし、身体能力を使ったディフェンスもいい。ネリとやっても勝つんじゃないかな。
カリメロ #-
2021/01/24 編集返信★片岡亮<拳論> #-
2021/01/24 編集返信カリメロ #-
2021/01/24 編集返信119-109
118-110
フルトン3-0で判定勝利
名無しの寅さん #-
2021/01/24 編集返信日本人が絡む可能性もあるので気になってました(^^)
プレデター #-
2021/01/24 編集返信117-111でフルトン勝利
名無しの寅さん #-
2021/01/24 編集返信判定もこんな感じか
しじみ習慣 #Df18dLdU
2021/01/24 編集返信B.B #-
2021/01/24 編集返信カリメロ #-
2021/01/25 編集返信しかしこの階級はチャンピオンも数人転級して今やタレントと言えるタレントもねぇ、、。その反面チャンスですが
しじみ習慣 #Df18dLdU
2021/01/25 編集返信掘り出し物もいる。どう昇格するかみもの。
L級は回避したが、ホバニシャンの降格後の復帰戦が
予定されてた(2人めの)暫定戦、都合5人目のWBA王者にならぬよう
願いたいものだ。WBAだけに。
プロレス団体に成り下がったWBAにいつまで「メジャー」の資格を
与え続けなければならないのか?。
kaiスタイガ #-
2021/01/25 編集返信WBSS #-
2021/01/25 編集返信それなりに知っていた選手だけあって敗れたのは少し残念
しじみ習慣 #Df18dLdU
2021/01/25 編集返信WBCだけでなくIBFやWBOに挑戦出来る様になってもう何年も経つんですからいい加減WBAとの付き合い方と距離を考えないといけませんよね。
B.B #-
2021/01/25 編集返信今も沢山の階級で3人くらい王座が居るし
理由づけはされてるようだけど
しじみ習慣 #Df18dLdU
2021/01/26 編集返信