11・27タイ・ナコンラチャシマ(タイ7CH)
▼WBC世界ミニマム級タイトルマッチ 12回戦
3位・パンヤ・プラダブスリ(タイ) 3-0 王者・ワンヘン・メナヨーシン(タイ)
※3者とも115-113

54勝無敗のワンヘンがついに陥落。これまでと違うのは相手もタイ人で声援が割れていることで、場内総出で応援する空気が減り、嫌な予感は漂っていた。序盤、相手の圧力をジャブで止めようとしたが左ボディを再三被弾。一転してワンヘンが攻め姿勢をとったが、パンヤは下がりながらボディ、アッパーを合わせていった。4回終了で37-39、38-38、37-38の劣勢。6回あたりから、かなり攻勢を強めたワンヘンはいつになくアグレッシブに手数を増やし強い右ストレートも打って行ったが、やはりボディの被弾は免れず、打ち合いもある中で明確に上回りきれなかった。それでも長期戦に慣れ、先手を取っている分、ある程度は挽回したかと思ったが、8回終了時は3者75-77でやはり劣勢。ロングの右ストレートから接近戦で捕まえにかかったが、終盤は相手も必死に抵抗。最終的に2点差の溝は埋まらなかった。

せっかく米・ゴールデン・ボーイ・プロモーションズと契約したが、新型コロナウイルスの問題でアメリカ・デビューが白紙となり、一方的な引退表明でプロモーターと揉めていたことも、ひょっとすると採点の後押しを得られなかったか…と、個人的には僅差でワンヘン防衛だったのもあって勘繰りたくなったが、いずれにせよ6年の長期政権は終わった。

周辺国と違ってタイは新型コロナウイルスの第2波がなく、5月以降はずっと新規感染者も一桁程度で収束状態、関係者はマスクをしていたが観客やセコンドは外している人も多く、パンヤ側のコーナーにいたWBA王者ノックアウトもマスクなしで声援を飛ばしていた。

また前座には、ミナミ・ユキヒロと紹介された日本人選手が出場していたが、15年に比嘉大吾に敗れたコンファー・CPフレッシュマート(34勝(17KO)1敗1分)にTKO負け。(片岡亮)
ワンヘンは2度の計量でパスした模様。オッズは
ウィリアムヒルで1.1-5。5。パンヤは試合決定時、WBOライトフライ級2位だったが、その後にWBCミニマム級3位にランク。(片岡亮)

54勝(18KO)の無敗王者ワンヘンは、母国でタイ人同士の防衛戦を決めた。一時、モチベーション低下で引退発言もあったが、撤回して13度目の防衛戦となる。相手はWBOライトフライ級2位のパンヤ。ワンヘンは14年、オズワルト・ノボアを9回TKOで下して王座獲得。12位・ギャレロ、25位・トモグダン、9位・ギルべ、9位・大平剛、1位・ファレス、9位・ジェルサレム、4位・キムウェリ、10位・福原辰弥、1位・エストラーダ、14位・タデュラン、6位・福原辰弥と防衛を続け、前回は昨年10月に1位・シンピウェ・コンコに判定勝ち。これまで国外での試合はないが、米大手プロモーター、ゴールデンボーイ・プロモーションと契約し、当初は4月にアメリカで9位・マルコ・ジョン・レメンティゾ(フィリピン)と対戦予定だった。パンデミックでこれが流れ、6月にはフェイスブックで引退を表明。これは陣営が寝耳に水で慌てて否定、その後に撤回。本人とコンタクトを取ってみたら、「気持ちが落ち込んでいたんですが、もう大丈夫です」との返答があった。ファンからは多くの励ましが寄せられたようでもある。
挑戦者に選ばれたのは同じタイ人。関係者が記者会見で「渡航制限によるもの」と理由を説明。パンヤはペッチマニー・ゴーキャットジムのリングネームを持つ34勝(22KO)1敗、29歳。もとはミニマム級で活動、17年、中国でWBA暫定王座決定戦に出たが、12位・熊朝忠に0-2の敗北。これが唯一の黒星。試合数が多く、一昨年は7試合、昨年は6試合を消化、ライトフライ級で昨年12月にジェリー・トモグダン(加納陸に勝利)を下し東洋シルバー王座を獲得。パンデミック中でも今年3試合を行なっており、前回9月にWBCアジア・ミニマム級王座決定戦で11勝7敗のタイ人に勝利。世界初挑戦。(片岡亮)9/29
コメント
ワンヘンやる気なしで転落の気がします。
弱太郎 #-
2020/09/29 編集返信ササジ #-
2020/09/29 編集返信また国内路線に戻らなければいいが。
kaiスタイガ #-
2020/09/30 編集返信しかし同胞とタイトル戦を行えるのならWBAのノックアウトとの統一戦にして欲しかったですね。
B.B #-
2020/10/01 編集返信ジムに関してはワンヘンはペッインディ―だけど、パンヤはゴーキャットなのでは?
光太郎 #-
2020/11/21 編集返信>東洋シルバー王座を獲得
負ければ空位にするべき。OPBF(JBCホスト)もシルバー本人達も管理が杜撰。
ヤスコーチよ、そういう所がダメなんだぞ。ファンは見てるんだから。
kaiスタイガ #-
2020/11/27 編集返信弱太郎 #-
2020/11/27 編集返信多分指名挑戦者はジェルサェムになると思われますからね。
B.B #-
2020/11/27 編集返信ササジ #-
2020/11/27 編集返信あ #-
2020/11/27 編集返信ワンヘンが負けたあ???(驚愕
いや~~~~~~、
タイミニマムの両巨頭の、ついに片翼が倒れましたか。
これはこれは、
やっぱブランクに海外戦の頓挫にと、
モチベの問題とかあったんでしょうかね。
いやいやいや、
これで長らくタイにとどまっていたタイトルも・・・・
って、
いまだタイにあるのは変わらないですが(泰笑
宇弓 #LkZag.iM
2020/11/27 編集返信あ #-
2020/11/27 編集返信あ #-
2020/11/27 編集返信4つも世界王者があってかつ17階級もってねえ。〔苦笑)
ワンヘン陥落でメイさんの記録が又一番ってことですかね。〔苦笑)
ハイロ67 #-
2020/11/27 編集返信逆に女子の場合は重量級の層が薄くなり、フライからスーパーバンタム辺りが最も層の厚いクラスになります。
あ #d5ek2Tk2
2020/11/27 編集返信負けると思って 外出。みてなくて残念。ってタイ7chライブあった?。
kaiスタイガ #-
2020/11/27 編集返信ワンヘンはGBPと契約してアメリカデビューも計画してたのにコロナで大きく狂わされての陥落ですからこれは引退の可能性が大きそうですね。
勝ったパンヤは日本人ランカーとの絡みを期待したいですが時期的に初防衛戦は指名試合になる確率が高そうなのでその結果次第という感じですね。
B.B #-
2020/11/27 編集返信出来れば日本人にワンヘンに勝ってほしかったな
拳闘好きオッサン #-
2020/11/27 編集返信カリメロ #-
2020/11/27 編集返信見応えのある良い試合でしたよ。
t #-
2020/11/28 編集返信そういえば恒成だったかな?、言及してたのは。
関係者・選手とにかくもう少し関心もってほしい。
kaiスタイガ #-
2020/11/28 編集返信そんなにワンヘン勝ちでもおかしくないような試合だったんですか。
・・・てか、それならワンヘンが勝ってそうですが。
少なくとも相手が日本選手とかなら確実にワンヘン勝ってたろうにと⦅爆
なんですかね。
なんかアメリカ進出に関してとか契約のことかで揉めてて、
もうプロモーターも、ワンヘンを推す気も守る気もあまりないんでしょうか。
まあなんにせよ・・・・
タイボクシングの一つの時代が終わった感じですが(泰悶
宇弓 #LkZag.iM
2020/11/28 編集返信ただ、試合内容を見ると私が想像していたとのとはちょっと違って、タイ人特有のモチベーションの低下による敗戦という感じもしなかったです。
デンカオセーンとかひどかったですし、テーパリットなんかもそんな感じを凄い感じたのと比べるとワンヘンはまだモチベーションの低下はあったでしょうが、それでもそこそこ良い試合だったと思います。
ただ、この試合での敗北によるモチベーションの低下は確かに心配なところもありますね。
日本人が絡むことを考えればワンヘンが持っていると厄介なのは確かなので、そういう面では「パンヤ」は来てくれそう?な感じでいいかもしれません。
ただ、現状、今のコロナ渦を考えると海外へは簡単にはいけない状況ですから、日本はおろか現実的なところでワンヘンが引退しない限りは再戦じゃないか?とも思います。
世界ランクを見渡すとWBCはおろか他の団体でタイ人の世界ランカーは一人もいませんし、WBAのノックアウトとの統一戦は統一王者のベルトの承認料の支出をタイはプロモーターが嫌がるので統一戦はないでしょうから、そうなると国内ではほぼワンヘンしかない気がしますし、そもそも「OP」は普通に考えれば持っているでしょうから、先にOPの消化からするんじゃないですかね?
そうなると、すぐに王座陥落の可能性も十分出てくると思いますが・・・
光太郎 #-
2020/11/28 編集返信B.B #-
2020/11/28 編集返信B.B #-
2020/11/28 編集返信https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B8%E3%83%A0
WIKIにものっていました。
となるとこれ、根が色々と深そうでようは同門対決ということになります。
上で片岡さんもプロモーターともめたことをコメントしていますけど、色々と裏事情がありそうでますますワンヘンの引退が加速しそうというか、引退へ引導を渡した?というにも取れますし、内部でうまくいってないんじゃないでしょうかね。
なおさら、ワンヘンとの再戦は消えたかもしれませんが。
光太郎 #-
2020/11/28 編集返信光太郎 #-
2020/11/28 編集返信光太郎 #-
2020/11/28 編集返信腐敗WBCお約束の
ワンヘン負けても1位。ジェルサェムは2位へ。
kaiスタイガ #-
2020/12/09 編集返信