マレーシアの新型コロナウイルスは、ほぼ収束といえる状況だ。23~26日の新規感染者は4日連続の1ケタ。27日時点で累計8616人(死者121人)、退院は累計8308人、入院者は177人(ICU2人)で治癒率96%以上だ。保健省はこの状況ならば新規感染にも対応できると見通している。もちろん、ソーシャル・ディスタンスなど人々の感染対策を促しているし、業種ごとのガイドラインで新しいルールを作っていて、「新しい日常」はワクチン実用化まで続ける見通し。

コンドミニアム1階、向こう岸によくいる大きな鳥たち。
遊泳禁止となっていたプール、海、川は7月1日から解禁。ホテルやコンドミニアムのプールも含まれるが、テーマパークは除外。解禁となっても人数制限はあり、監視員や塩素濃度の設定、使用前後のシャワーなど義務付けられている。映画館やイベントも7月1日から再開だが、観客は最大250人までとしている。僕にとっての問題は当然、日本との行き来だ。マレーシア保健省は先ごろ、感染症の広がっていない一部の国を「グリーンゾーン」に指定し、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、ブルネイが該当。これらは検査や隔離なしに入国を認める。本来なら台湾も含めるべきだろうが、おそらくは中国への配慮。次点が日本と韓国で、今後に緩和対象になりそうな状況。僕は長期滞在ビザを持っているが、日本側が相互に対応しなければマレーシアに戻れなくなるから航空チケットを買える状況にはならない。
ロックダウン直後は人々が恐る恐る外に出ているという感じだったが、いまはすっかり日常が戻った風だ。パンデミック以前と違うのは、マスク着用する人が多いのと、どこか出入りするたびに追跡アプリ登録または名前・連絡先の記入、検温があること。レストランの座席も以前より少なく配置されていたりする。久々に行ったのがホーカー。屋台の集合体みたいなB級グルメのフードコートである。「新しい日常」では規制があって、まだすべてのホーカーが開店を許されていないが、クアラルンプール中央の開いているところへ行った。

立体駐車場に車を停めて、ここが入口。普通に犬がいるところがマレーシア(笑)

以前はなかった消毒ゲート。迷彩服の警備員が誘導、名前と電話番号を記入して検温、中へ。

多数の店が並ぶ。以前は4人テーブルも2人掛けルールだったが、通常に戻った。

カレーヌードルやチキンライスの店。ここは中華系なので英語より中国語が多い。ハラルではないので豚肉もある。どこで食べても安いのがホーカー。注文して座席番号を言えば、持ってきてくれる。支払いはそのときでいい。

僕はエビの水餃子の入った細麺を食べた。あっさりスープ、好みで醤油やピリ辛の調味料を足す。わずか6リンギ(150円)。生絞りのオレンジジュースは3リンギ(75円)だった。

ついでに持ち帰った焼き餃子。中国語では「鍋貼」。

次に立ち寄ったのが家具のIKEA。不動産関係の友人が用事あって付き添い。こちらはさすが行列が。

一瞬、みんなで何かゲームでもやっているように見えるが、間隔をあけるための目印に沿って進む。サクサク進んでそれほど待たなかった。

無料の水サービス。

店内は日本と同じ。

ただ、これを見かけて涙目に…この木製ボックスは、ミッくん用の階段を作る材料にしたもの。
過去記事
【猫論】ミッくんの階段
いまミッくんとひめたんは2つの骨壺に入って側にいる。毎日、缶詰と水を置き替えているから忘れる日は1日もない。思うのは「会いたい」ということばかり。

いまココとナッツが、かつてのミッくんとひめたんのように寄り添っている。ココの方が姉さん女房っぽく振舞うのも同じだ。ナッツがおでこを突き出し、ココがなめてあげる。

座るときも同じ方向。とても仲良し。

一方、もぐもぐは思考停止。

ただ、テレビでボクシング観戦をすると必ず邪魔する。「僕が主役だ」って感じの振る舞い。
さて、いつもB級グルメを紹介しがちだが、もちろんA級グルメも楽しめる。クアラルンプールには雰囲気の良いレストランが多数。中華系の友人たちと飲みに出ることもある。

イタリアンレストランのZENZERO。イタリアワインが豊富。


テンダーロインと水牛のモッツァレラ。
クアラルンプールの中央まで車で30分ぐらい、バスや電車でも行けるが、配車サービスGRABで30リンギ(750円)ほどなので日本のタクシー初乗り程度だから遠慮なく使える。

ちなみにいまドリアンのシーズン(年2度)。スーパーマーケットでも買えることがあるが、こういう路上の特設売り場のものが美味しい。

好きなのを選んで、その場で割ってもらい、実だけをパックしてもらう。品種によって味も違う。
思えば猫の介護が1年ぐらい続いて、遠出の外出には気を遣っていたままパンデミックになったから、いまはそれがないのが不思議な感覚で、まだ思いきった外出はないが、介護が大変でもミッくんとひめたんにはもう少しでも生きていてほしかった。晩年の写真を見返すと涙が止まらなくなってしまい、あまり見ないようにしているから、ひめたんの葬儀のこともまだ書けないまま。ホント生きがいを失ったと思うことが多いのだが、ふと気が付くと、もぐもぐが足元に来て泣いていたり、ココが仕事デスクの上にいたり、ナッツがオモチャを咥えてきたりで、猫たちが僕を正気に戻してくれる。

※2012年
新たな人生の展開をするために思いきってマレーシア移住をした僕だが、2匹の猫を失い、その後のパンデミックという自分の力じゃどうにもできない川の流れの中にいて、なんだか自分の意思を止めて、その流れに身を任せているだけのような感じがしていた。それが、もぐもぐたちを見ると、こうして猫たちを付き合わせてまで進んだ道なのだからと、無駄にならないようにしたいと気を取り直す。そうだよね、僕には僕のアイデンティティがあって、世界がどうあろうとそれが道しるべだった。進んだ結果、得するか損するかなんて知らない。人や社会の評価より、自分にとってこれが自分であると感じる毎日を生きられたら、それでいい、というのが僕の人生だ。ただ、仕事や私生活で多くの人々に支えられているのも大きくて、その繋がりは大切にしておきたい(ここでお気遣いある言葉をくださった方々にも感謝しています)。こんなことしていられるのも、そのおかげで、僕が彼らの力になれるように力を蓄えておかなきゃいけない、とも思う。最近、自分にとって何が大事なのかがシンプルになってきた気がする。これが歳を重ねるということか。
…とか、さっぱり面白くないであろう文章を書いたところで、どうしても見せたいものがある。

ド用充電器!「レ」とか「ファ」とかではなく「ド」のためにある。

高度な軍事。日本製っぽく装ったのバレバレ。

そこで改行するか。ッサージ。

・・・。

かわいいけど食べたくないラーメン。

よく分からないがネコの時代に。

ではまた。(片岡亮)
コメント
非A #GxAO5jdM
2020/06/28 編集返信地上最強の男―世界ヘビー級チャンピオン列伝―
百田尚樹/著
2,090円(税込)
発売日:2020/06/25
新潮社です。
書誌情報
1800年代後半からモハメド・アリが王座を失うまでの約一世紀。彼らこそは、近代史をも動かした人類最強の男だった。
ボクシング黎明期からモハメド・アリに至る、26人のヘビー級王者たち。彼らはその圧倒的な強さとカリスマ性で、激動のアメリカ近代史、ひいては世界の趨勢をも動かす存在だった。『ボックス!』でボクサーの世界を描いた著者が、唯一無二の男たちの栄光と悲哀を余すことなく綴る。読者を熱狂と興奮のリングに引き摺り込む、感動の巨編。
目次
序章
第一章 「ボストン・ストロング・ボーイ」(The Boston Strong Boy)
第二章 「ジェントルマン・ジム」(Gentleman Jim)
第三章 「ルビー」(Ruby)
第四章 「ボイラーメーカー」(The Boilermaker)
第五章 「ガルベストンの巨人」(The Galveston Giant)
第六章 「ザ・グレイト・ホワイト・ホープ」(The Great White Hope)
第七章 放浪のチャンピオン
第八章 「マナッサ・モーラー」(The Manassa Mauler)
第九章 「戦う海兵」(The Fighting Marine)
第十章 「動くアルプス」(The Ambling Alp)
第十一章 「シンデレラマン」(The Cinderella Man)
第十二章 「褐色の爆撃機」(The Brown Bomber)
第十三章 世紀の一戦
第十四章 無敵のチャンピオン
第十五章 黄昏の王者
第十六章 「シンシナティ・コブラ」(The Cincinnati Cobra)
第十七章 「ブロックトンの高性能爆弾」(The Brockton Blockbuster)
第十八章 「ボクシング界の紳士」(The Gentleman of Boxing)
第十九章 「ビッグ・ベアー」(The Big Bear)
第二十章 「ホラ吹きクレイ」(The Louisville Lip)
第二十一章 モハメド・アリ
第二十二章 「スモーキン・ジョー」(Smokin'Joe)
第二十三章 アリの復活
第二十四章 「ビッグ・ジョージ」(Big George)
第二十五章 キンシャサの奇跡
終章
オールタイム・ヘビー級ランキング
参考文献
いつも現地観戦します #-
2020/06/28 編集返信いつも現地観戦さんからも村田の海外試合の同行を誘っていただいていますが、良い返事をできない理由がそこにあります。
若い内に、海外旅行はしておくべきだと思います。
山 マサ #ziwa4Zsw
2020/06/28 編集返信ソレアードすみれジム会長 #-
2020/06/28 編集返信村田観が違っても、好きな方です。
たぁ兄ィ #-
2020/06/28 編集返信ではなく、普通の人です(多分)
山 マサ #ziwa4Zsw
2020/06/28 編集返信現地さん情報ありがとうございます。数少ないボクシング物なので買って酒でも飲みながらゆっくり読ませていただきます。"黄金のバンタム"も文庫本で読みましたが、古き良き時代のボクシング界を垣間見る事ができ面白かったです。今の世知辛いボクシング界しか知らないファンには是非読んで欲しい一冊です。
sugaアール #o4trAv4o
2020/06/28 編集返信K8augPj6 #K8augPj6
2020/06/28 編集返信猫ラーメンと言えば思い出すのが、森見登美彦さんの著書に多く出てくる、地元京都の糺の森に出現すると言う架空の屋台です。
四畳半神話体系は、原作もアニメも繰り返し楽しんだ作品でした。
非A #GxAO5jdM
2020/06/29 編集返信sugaアールさん、マレーシア料理、相当いろいろ食べているので、もっと並べて書けるようにしますね。住んじゃうと、旅行と違って、もう何から書いていいのか分からなくなるんです。結果的につまらない記事に(笑 マレーシアはタイやベトナムと比べると観光商売がおとなしい感じで、ちょっともったいないなあと思うことがよくありますが、逆に落ち着いて旅できるところはあります。食事が美味しいのはクアラルンプールよりペナンで、きれいな海は離島の方がいいですね。時間が取れたらボルネオのジャングル系も秘境があります。クアラルンプールはバス2時間で行ける古都マラッカまだ足を延ばすのがおすすめです。基本はミックスカルチャーで、イスラムや中華、ポルトガルなどの文化が独自に根付いていて、これがマレーシア!というよりは、いろいろあるという感じがします。
非Aさん、「ソーセージにチーズを乗せてレンジに」と聞いた僕の方が、それやりたくなりますよ(笑
★ 片岡亮 (NEWSIDER) #-
2020/06/29 編集返信ペナンに泊まる事を目標に頑張りたいと思います(笑)
またマレーシア情報とにゃんこ写真よろしくお願いします!!
sugaアール #o4trAv4o
2020/06/29 編集返信ペナンのホワイト・カレー麺(カリーミー)はオススメです。僕は3回行っただけなので、もっと散策したいところです。ようやく国内旅行解禁になったんで、近々どこか行ってきます。
★ 片岡亮 (NEWSIDER) #-
2020/06/29 編集返信ホワイトカレー覚えときます!
シンガポールには行ったことありますが、同じマレー半島でも全然違うんでしょうね。
何年後になるかわかりませんが(笑)楽しみになってきました!
sugaアール #o4trAv4o
2020/06/29 編集返信これから海外雄飛を考えてる若者にも役に立つのでは・・・!
山 マサ #ziwa4Zsw
2020/06/29 編集返信マレーシアでオフ会あったら最高ですね。東南アジアなら近いのでマレーシアでなくても出ていきますが(笑 まずはパンデミック終わらないとですね。
★ 片岡亮 (NEWSIDER) #-
2020/06/30 編集返信K8augPj6 #K8augPj6
2020/07/01 編集返信来年こそ行きます!
と去年もそんなこと言ってましたが(笑)
しかし片岡さんが画像で見せてくれる料理は本当に美味そうでたまらないです。
ジャム #-
2020/07/05 編集返信にゃ #-
2020/07/11 編集返信ッサージ(笑)とそっくりなものを愛用してます🤣
海外で見かける変な日本語は面白い‼️
その逆の変な英語とかも相当おかしいんでしょうね😁
みっくんとひめたんに会いたくてたまらなくなる気持ちがわかります。
会いたくて、理性ではわかっているのに、どうしようもないですよね。
それだけ、可愛くて、とてつもなく、ものがわかっている賢い猫ちゃんだったということと、片岡さんが愛情を注いでおられたということだと思います。
わたしも亡くした愛犬、愛猫を思い出さない日はありません。でも、そこまで可愛い犬や猫に出会うことができたのだ、ということに感謝するしかないなと今は思っています。
ところで、今、コロナで遊びに行けないので、「パズにゃん」というゲームに迂闊にもハマってしまいました。猫ちゃんたちが可愛くて♥️
ゲームには手を出さない主義でしたが💧
なんとか、だましだまし、コロナの薬ができるまで被害を最小限に抑えて、うまく世界中の国が日常通りに回るようになってほしいです。
みー(=^ェ^=) #ZzYKuueA
2020/07/19 編集返信