殿本恭平、韓国で好試合も、アウェー判定で王座獲れず

　韓国バッファロー・プロモーションの発表。７月にミラン・メリンドからＯＰＢＦシルバー王座を奪った韓国のカン、初防衛戦で日本の殿本を迎える。前座には復帰３戦目の元東洋太平洋ウェルター級王者・長濱も出場。
　カンは１７勝（９ＫO）１敗２分、２１歳。後の東洋王者ペテ・アポリナル（武居、堤に敗北）にもＫＯ勝ちし、無敗を突き進んでいたが、昨年に無敗のリエナルド・サルコンに判定負けの初黒星。慢心があったのか、雑な試合運びが目立った。再起戦を勝った後、前回、元世界王者のメリンドと対戦。寺地拳四朗や中谷潤人と戦ったライトフライ級だったメリンドは明らかにフェザー級では小柄で、遠い距離のカンがペースを落とさず小差で勝利した。
　殿本は１４勝（７ＫＯ）３敗１分、２８歳。元ユース王者、２０年の東洋王座挑戦で清水聡にＴＫＯ負けしてから５連勝中。前回４月は無名タイ人に勝利だった。東洋本体への挑戦ではないが、アウェーでの王座奪取なるか。
　長濱（１３勝（４ＫＯ）４敗１分）は２１年の豊嶋亮太戦で王座陥落、引退したが、今年４月に復帰戦を勝利。前回８月は２０勝１敗のプエルトリコ選手にダウンを奪われての判定負け。相手のソは１５勝（８ＫＯ）３敗２分、１９年の豪州遠征では現地無敗選手に勝つ金星を挙げたことがある。２０年の中国遠征では敗れたが、以降３勝。（片岡亮）9/18