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【猫論】もぐもぐの寝相 ~マレーシア・レダン島「クロポー食べた?」

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 もぐもぐ記事ついでに、寝相の悪い写真を3点。ちょっと着替えている間にこれだ。ベッドのシーツを取り換えたり洗濯物を運ぼうとしていた矢先、その上で寝ちゃうもんだから、動かせなくなる。だって、眠ってる猫たちっていかにも気持ちよさそうで。

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 もぐもぐは、キングサイズベッドの上に置いた小さな猫ベッドでちゃんと寝るんだが、必ずはみ出る。なんだか酔っ払いみたい。

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 こうなると、ほとんど猫ベッドは意味がない、もぐもぐ。大股開きはどんなときも譲れない。

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 さて、断片的すぎるマレーシア生活リポート。実はもう半年以上前の話だが、雨季明けに東海岸のレダン島に行った。マレーシアは古い航路が栄えた歴史から、西海岸のペナン、ランカウイがリゾートアイランドとして有名だが、海がきれいなのは太平洋側。こちらは小さい島が多く、LCCでひとっ飛びというわけにはいかない。ちなみにレダン島のスペルは「REDANG」だがマレー語の発音的にはルダンに近い。クアラルンプールからは、クアラ・トレンガヌという都市までLCCで1時間。セールで航空券を買ったら片道1000円ぐらいだった。夜中に着いて1500円ぐらいの安ホテルに一泊、明朝、島へ行く…というスケジュールも実は猫たちのため。日頃はできるだけ長期外出をしない。日本でも猫たちのためだけに家政婦さんを雇っていたぐらい、なにより大切。


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【猫論】もぐもぐ、14歳 女子アナも「キュンときた」仕草 ~台所のバイト

 もう何カ月も経ってしまったが、もぐもぐの誕生日は手製のフォトフレームを作った。これも猫が喜ぶわけじゃないが、僕には何も彼らの可愛さを表現していく才能がないから、せめて現在、自分の注いだ愛情の形を残そうと思った。ミッくんの死後、そういうことばかり考えるようになってしまった。

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 一緒に撮影しようとしたが、じっとしてくれない。

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 この素材で作るのは初めて。まだ写真を入れてない。

 もぐもぐはウチで一番の甘えん坊で、とにかく行くとこ行くとこ付いてくる。トイレにまで付いてくる。目が開く前から拾った唯一の子で、手のひらサイズの彼に哺乳瓶を咥えさえ、毛布にくるんでそっと眠らせ、泣いたら下腹部を軽くさすってティッシュペーパーでおしっこを出させ、そして、またミルクを与える、という繰り返しで育てたのが最初だ。

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 ※幼少期

 うっすら目が見えてきたかというとき、目の前にあったのは僕の顔だから、彼は僕を親だと感じ、自分を人間だと思い込んでるところがあって、ひとりだけ他の猫たちとスキンシップをしたがらない。その分、僕にはべったりで「抱っこ、抱っこ」の催促がうるさい。もう14歳のくせに昨夜も夜中3時ごろ泣き出し、僕は朦朧としながら「もぐもぐー」と応えると布団にもぐってきた。ちょっと暑くなったら出ていくから、おかげでこっちは寝不足だ。

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【猫論】ひめたん、18歳のバースデイ ~ドリアンとナシレマ・マクド

 悲報の中で迎えたのが、長女ひめたん18歳の誕生日祝いだった。誕生日といっても、みんな拾った猫たちだから正確な日付は分からない。多くは夏に拾ったが、猫は基本、春に妊娠して夏に出産なのだから当然だ。ミッくんの推定は僕と同じ6月で、一緒に年を重ねてきたつもりだった。あとは、そこから覚えやすいよう順にして、ひめたん7月、もぐもぐ8月、ココ9月、ナッツ10月と勝手に決めていた。奇しくも、ナッツは初めて出会ったのが10月だった。これはマレーシア入国時の公式書類にもそう記載した。(つまり現在はココの誕生日まで日が進んでる/笑)

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 猫の誕生日を祝うといっても、猫はそれを理解できないから、こっちが勝手に値段の高い高級缶詰をあげるぐらいしかできないし、何の盛り上がりもないのだが、猫が高齢になると本当に祝いたい気分にはなる。ミッくんは20年も頑張ってくれた。ひめたんはその後を追う18歳だ。最近、腎臓が少し弱っていて、薬を飲ませることになった。猫の腎臓は悪くなりやすく、完全な回復はあまり見込めない。悪化を遅らせるのが精いっぱいだ。ただ、近年、画期的な薬品が販売されていて、3種の生きた善玉菌を飲ませて改善させる「アゾディル」(AZODYL)に望みを託せるようになった。




 ただ、このカプセルは菌を生かすため要冷蔵。マレーシアでも入手できるが、輸送時にちゃんと冷蔵できていなければ無意味だから、信用性の問題で日本から持ち込んだ。90カプセル、2キロ以上なら朝晩1つづつだが、ひめたんは2キロちょっとしかないから医師が1日1カプセルを推奨。粒が大きく、口の小さいひめたんに飲ませるのは大変な作業だ。ミッくんはおとなしく薬を飲んでくれる超優等生だったが、ひめたんは「イヤなものはイヤ!」と気高いのでそうはいかない。タオルでグルグル巻きにして抵抗できなくして喉の奥に突っ込み、吐き出されたら再度トライ。イヤな思いをさせるから飲ませた直後、大好きな鰹節を少し用意しておいてなめさせると、機嫌は直る。ごめん、ひめたん。

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 ミッくんの死があったから、ひめたんの18歳は祝いたい気分が増した。300円ぐらいで手に入れたドレスを入手し、着させて写真を撮り、「18」の文字を入れたフォトフレームに入れ、即席のひめたん人形を飾った。全部、飼い主の自己満足。でも、祝うのだ。ハッピー・バースデイ・トゥ・ヒメタン!
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【猫論】ミッくんの葬儀 ~マレーシアでのペット火葬と、書けなくなった猫論

 猫論が書けなくなってしまっていた。ミッくんの命が消えた夜から後のことは強い記憶になっていたのに、それを思い返して文章にするという作業が、僕には耐えられず、どうしてもできなかった。

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 目指していたわけでもない物書きが職になって20年以上、与えられた仕事をほとんど選ばず必死にこなし、気がつけば長く仕事を続けられるだけのスキルは身に付き、毎朝、机に向かって原稿を書くのが僕の「通勤」になった。毎朝、起床して間もなく最初の5行ぐらい書ければスムーズに進み、多いときで1日5本を書き上げることもある。逆に、歯を磨いて顔を洗っても、どうも頭がスッキリせず文章が書けないというときもある。ただ、エンジンがかからないときはメールの返答やブログの更新、仲間とのチャットなど、何かウォーミングアップをすれば、だいたい仕事に取り掛かれる。まったく文章が書けないということはなかった。それが初めて「書けなくなった」。頭の中でミッくんについて考えていても、文章にできない。しばらく書かなくてもいいじゃないかとも思ったが、ミッくんの死後、自分に望んできたのは、彼の記憶をできるだけ生々しくとどめることだった。「以前、こんな猫を飼っていたんです」と、ミッくんを過去形にしていく自分になりたくなかった。だから本当はすぐにでも記憶を冷凍保存するように書いておきたかったが、文字が出てこなかった。他のことは書けるのに、ミッくんについては「最初の5行」が僕にはとても重かった。



 ただ、9月の後楽園ホール、女性に声をかけられた。「猫の記事を読みました」と気遣ってくれた。クアラルンプールでも日本人の友人に「ブログを読んで泣いてしまった」と言ってもらい、コメント欄にたくさんの優しい言葉が届いた。そういうのが、「いずれ伝えなきゃいけない」という思いを強くさせてもいた。猫を飼うというのは、とてもプライベートな範疇のことだが、気にしてくれる人がいる。JBCの冨樫光明リングアナにも、「職場で読んだら途中から涙が出てきて直視できなくなった」と言われた。僕はミッくんの死を誰にも伝えていなかったから、ここで伝えることになったのだけれど、冨樫アナには自分の気持ちを少し伝えたら、20年以上前の雑誌を送ってくれて、そこには「子供の死 不条理を生き抜く」という特集があった。

「やっぱり片岡さんにとってミッくんの死は「子どもの死」だったんですよ。親の死は辛いけど、それはほぼ全ての人間にとっては条理だけど、子どもの死はこれ以上ない不条理」(冨樫アナ)
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【猫論】ミッくん、最後の夜 ~静かで冷たい部屋の中で

 僕は、自分に何か辛いことがあったとき、「なぜ辛いと感じるのか」を考えるようにしている。たとえば、何かの事情で失う必要のなかったお金を支払うことがあったら、「損をしたから」だと思う。でも、そのお金をなくしても、起こっているのは通帳の数字が減っただけで、日常生活は何も変わらない。食べ物が食べられなくなったり、電気が使えなくなったり、手足が動かなくなったりはしていない。だから、「これは気分の問題だ」と結論付けて、「これからその失った分のお金を稼ぐことを考えよう」と発想を変える。そうすることで、暗い気分から早く抜け出せる、そして、自分が少し強くなった気がするのだ。ボクシングや格闘技が大好きなのも、いじめられっ子だった自分の弱さへのコンプレックスだから、できるだけ自分に弱さを感じる時間は減らしたい。ショックはあるけれど、自分へのダメージを最小限にしてリカバリーする。これが僕の先に進む方法論のひとつだ。

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 でも、ミッくんの息が絶えた瞬間は違った。見ている世界に亀裂が入って、すべてが終わったような気がした。もう何も元には戻せないという絶望感が襲ってきた。そこでは、自分への慰め、考え方の転換、前向きな発想、それらは意味がなく、むしろ邪魔でしかなかった。悲しい。とても悲しい。その負の感情はミッくんへの想いでもあるから、それを捨て去ることをしたくなかった。彼は損したお金とは違う。この悲しみの中で、僕は一生、泣き暮らしながら生きていってもいい、と思うぐらいだった。だから、人と話したくなくなった。できるだけ誰にも死を伝えないようにしていた。「飼っていた猫が死んで、とても悲しいのです」という話をしたくなかったし、言えば、「気を落とさないで」、「いつか乗り越えられる」と慰められる。その気持ちは十分ありがたいとは思うけれど、このときはそういう言葉が欲しいのでもなく、その理由を説明したくもなかった。世間では、これは「ペットの死」でしかない。何も珍しいことではない。20歳なんて猫にとっては長寿で、マレーシアでは日本よりも珍しいから、いつも驚かれた。足が動かなくなったときも、最初は医師に検査もされず「年だから仕方ない」と言われたほどだったが、たしかに95歳の高齢者が亡くなったと聞いても、まさかというよりも「来るときが来た」という風に思う方が大きいだろう。でも、僕にはミッくんが人か猫か、年齢がいくつかも頭になく、最も愛おしい存在が消え去ったという大きな喪失だった。それを人に説明して分かってもらう作業をする余裕はない。

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【猫論】映画「モデル雅子を追う旅」ついに上映!忘れたくない存在を持つ人へ

映画「モデル雅子を追う旅」
UPLINK吉祥寺・上映スケジュール
 (8月1日までは完売)
8月2日~8日(7月31日より一般販売)
8月9日~15日(8月6日より一般販売)
8月16日~22日(8月14日より一般販売)
 ※地方劇場などは交渉中

 今日、「【猫論】ミッくん、歩き終える」を書いた。本当はまだ何も書く心境になれなかった。人に伝える意欲もなければ、何を書いていいのかも分からなかった。物書きの仕事をしているために、イヤでも仕事で毎日、文章を書いている。個人的な思いとはあまり関係がない文章ばかりだが、このときばかりはその方がよかった。自分の感情を込める作業が僕には辛かったからだ。

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 1年前、マレーシアに行くときにTBSの方々が送別会を開いてくれ、忙しい中、来てくださった尊敬するTBSプロデューサーの大岡大介さんが、そこで亡くなった奥様でモデルの雅子さんを映画化する話をされていた。話のひとつひとつがクリエイティブで、物事をじっくり捉え、そこで出される着眼点は、とても感銘を受けた。ちょうど今月その映画「モデル雅子を追う旅」が公開され、19日はそのエピソードを追った特番「爆報!THEフライデー~伝説の美女・雅子…生前最後の姿をテレビ初公開」が放送され、高い視聴率だったから、ご覧になった方もいただろう。『リング』貞子の母役でも知られた雅子さんは15年に他界、夫だった大岡さんは自分の知らない彼女の足跡を徹底して追って集めていった異例のドキュメンタリーを作った。映画に使用するには権利関係のクリアが困難だったというが、権利者不明素材でも諦めず手続きをしていったという。

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 ※来場ゲストに俳優の竹中直人さんら

 本当に作り上げた、と思った。現実の世界は小説とは違う。愛する者への感情というのはとても個人的なもので、他人には完全に理解してもらうのは難しいが、それを愛する者のために作品として作り上げた情熱があった。会社の後援なく、大きな自己資金と労力を投じ、劇場との交渉もやったという大岡さんは本物のクリエイターといえる。自分が得たものを作品に変えるというのは理想的だ。そのガス抜きをしないために、僕はこのブログ以外のSNSをやらないようにしてきたのだが、その自分を見れば、何かを作り上げるエネルギーはない。落書きレベルのミッくんの絵を描いたぐらいだ。それどころか半ば自暴自棄になっていた。何のために生きているのか分からなくなり、ボクシングを見ても音楽を聴いても、以前ほど楽しく感じないのだ。なぜだ。自分への疑問がしばらく続いていた。ただ、一点、大岡さんが「雅子を忘れてしまうかもしれないという恐怖心がすごく強かった」と製作の動機を語っていたことは、いまの僕が思っていたこととまったく同じだった。

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【猫論】ミッくん、歩き終える ~すべての音が遮断された日、僕は温もりと匂いに浸った

 重い告知を受けた2日後、ミッくんの様子はいつもと変わっていなかった。ちゃんと食べるし、ちゃんと歩いた。薬も素直に飲んでくれた。半身不随から、よくぞここまで持ち直したと、先行き明るい感覚があった。僕は猫に話しかけるとき、彼らが分かりやすい言葉を使う。イントネーションが同じだと、「ごはん」も「ロマン」も同じに聞こえるから、お腹がすいたかどうか、ハッキリたしかめるときは、口をチュパチュパ音をさせてから「ミッくん、マンマンは?」と聞く。以前はこれに返事をするしないで分かったが、最近は声が出なくなったため、首を少し長くしてこっちを見るか見ないか、だった。パッとこっちをみれば「食べる」の返事。この朝も、そのやり取りで食べてくれた。

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 ※日本にいたときは「さんぽ」も理解、よく一緒に出た

 友人のイボンヌから連絡が来て、朝食を取ろうと言われた。日本旅行もしたことがある彼女は中華系マレーシア人で、旅行と美容、そしてグルメが趣味で、よく僕を食事に誘ってくれて、ガイドブックには載っていない、本当に美味しい店に車で連れて行ってくれる。この日は彼女、午後から中国・西安旅行に出かけるというのに、立ち寄って誘ってくれた。行ったのは見た目はアレだが、味が良いという大衆食堂。彼女は定番の麺料理「カレーミー」を注文。ココナツミルクをベースにしたカレーヌードルだ。僕は悩んだ末にチキンライスにした。鶏肉のスープで炊いたご飯と、甘じょっぱい味付けのジューシーなローストチキン、マレーシア料理の定番料理。中華系移民が広めたもので、タイ、シンガポール、インドネシアでも人気だが、元祖はマレーシア。チキンは生姜ダレに付けて食べる。

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 長時間外出はなるべく控え、1時間足らずで帰宅したのはもちろんミッくんのため。彼が水を飲めば、食べカスが少し落ちたりして水が汚れるので一目瞭然、取り換える。外から吹く風が好きだから、ベランダの窓を開けるが、日差しが強い時は日陰で寝させる。ヨダレがたれていないか、顔のまわりが汚れてないか、足の位置は大丈夫か、日常のチェックだ。この日は土曜日、仕事はゆったりでよかったが、読んでないメールが溜まっているから、仕事部屋の机に向かったが、ミッくんが気になって、近くに寝かせようと仕事部屋に連れて行った。ここは人が使用しないキングサイズのベッドがあって、少し前までミッくんのお気に入りスペースでもあったから、ちょうど僕の背後にいるようにして寝かせた。少しでも動けば音で分かるから、見守りやすい。

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 ※写真は以前のもの

 でも、ミッくんはすぐに立ち上がってベッドを降りた。以前、木箱で作った自作階段は、足が悪くなってからは使っていなかったが、復活後初めて何事もないようにステップを踏んだ。途中で抱っこして降ろしてもやりたかったが、自分で頑張って歩く姿はむしろ見てあげたかった。「ボク大丈夫、どこも悪くない」と強がっているような気がするから、いつでもフォローできる位置でついていくと、ミッくんはシャワールームのトイレへ直行。ああオシッコだったのか。

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 ※ここを降りた

 先日、衣装ケースを基に作ったばかりの自作バリアフリートイレだったが、ミッくんは中に入らず、入口に少し前足を踏み入れた状態でオシッコ。これは想定内で、入口のところにもシーツを敷いてあるから問題はない。どこのエリアまでが許容範囲か分かって確信犯的にするのがズル賢いミッくん。そのまま、Uターンし、さらに長々歩いてリビングを端から端まで歩いた。ゴールを切る寸前のマラソンランナーを見ているかのような気分で見守ると、窓際に置いてあるクールベッドに辿り着き、寝た。「ボク、ここがいい」というハッキリとした意思表示。少し前までは僕の仕事部屋もお気に入りだったが、常にマイブームがあるのがミッくんだ。

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【猫論】ミッくん、辛い告知 ~免疫不全ウィルス(FIV)

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 半身不随だったミッくんが、短期間で自力で立てるようになり、そして何とか歩けるようになったのは奇跡というほかなかった。片足は動いていないし、風が吹いて倒れてしまったほどヨロヨロだが、彼は「もう大丈夫」と言わんばかりに、いつもどおりの行動をしたがった。食べる努力も本当によくしてくれた。15歳を過ぎたあたりからのミッくんは特に気分屋で、そのとき、そのときで好みの食べ物が変わる。昨日まで喜んで食べていた缶詰に見向きもしなくなったりした。初めて与えるフードや、久々に買ってきたフードに興味を示すことが多かったから、よく「ミッくん、新味だぞ」と反応を見る。でも、今回の高栄養食は同じものをちゃんと食べてくれた。シリンジで半ば強引に口に入れるから最初は嫌がって口から落としていたけれど、次第に応じて食べてくれるようになった。だから逆に別のエサを挟んであげながら、高栄養食の規定量を食べてもらった。これ以上の体重減少は危険だったから、そこはこっちも努力だった。日本との行き来でマレーシアから持って帰りたいものはたくさんある。僕は業者に頼むような引っ越しはしていない。日本の倉庫に保管した所有物は、行き来する中で少しづつ運べば安上がりだと思った。でも、結局はスーツケースは航空会社の制限いっぱいに猫用品で埋まった。

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 ※実際に帰国時に開けたときのスーツケースの中身。猫のためのものが95%。猫に聴かせるためのCD(David Teie/Music For Cats)も。自分のために持ってきたのはおろし器、気に入っていた鍋つかみ、お客が来たときに出す日本のお菓子、電気カミソリの充電器、カクテルシェイカーぐらい。
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 ※フードは一般の総合栄養食やおやつの他、マレーシアで手に入らない健康・介護系も。食べないのもあるから種類を豊富に。
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 ※いままで使ってこなかった栄養剤の類。おそらく口にしないと思われるが、試せるものは全部試す。

 ちなみに先日の行き来、フィリピンに立ち寄るためマニラ経由のフィリピン航空を使ったら、荷物の扱いがひどくてスーツケースの角が大きく割れ、車輪ごと吹っ飛ぶ大破。長く使おうと6年ぐらい前に5万円ほどで買った超軽量の丈夫な特注品で、アフリカとかマルタとかメキシコとか、行く先々で手に入れたステッカーを貼っていった愛着のあるものだった。フィリピン航空は弁償すると言って書類を提出させたが、あとで伝えてきた補償額はわずか40ドル(約4300円)、謝罪もせず「これだけ良いオファーをできることを嬉しく思う」などと書いてきた。過去、他の航空会社でも破損の弁償経験はあるが、ここまでひどくなかった。命を預ける航空会社選びは大事だ。



 東京-クアラルンプールは大きな取材やテレビ出演など緊急で帰るときは6万円の航空券(もちろん自腹)を買わなきゃいけないこともあるけれど、マレーシア航空が安いときで34000~38000円ぐらい。全日空も3万円台で買えることがあるから通常はそこを利用して早めに買う。LCCのエアアジアだと2万円台で行けるが、僕は3時間以内ぐらいの渡航に限定している。東京-クアラルンプールの6~7時間だと193センチ・92キロ(現在)の僕にとってLCCはきつい。実を言うと、僕はプロレス時代の後遺症もあって左足の神経が麻痺、一部の感覚がない。正座して足がしびれたのに近い感じで、蚊に刺されてもあまり痒くないのである。そのため思いきって走ることが怖いし、ときどき動きに数センチのズレが生じて足をぶつけることもある。医師にもエコノミー症候群に気をつけてと言われていて、狭いところに長く座ると左足の麻痺が一時的に広がるからLCCは近距離のみの利用にしている。ミッくんの脚が動かなくなったとき、「飼い主ともども脚が麻痺なんて、ほんと僕たち仲良しだね」と彼に言った。

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【猫論】ミッくん、奇跡の回復 ~「あきらめないココロ」とポンポン棒

 ミッくんはマイペースだ。日本にいた頃、朝方、枕元にきて鳴いて、「ごはん」の催促。僕が起きないと、顔を肉球でポンポン叩いた。そこで起きなくても、起きるまで彼はそこから動かなかった。僕はそれを、「あきらめないココロ」と呼んでいた。リビングから廊下を越えて見通せる玄関に立って、こっちを見て「さんぽ、行く」と鳴いたのも「あきらめないココロ」で、僕が玄関に駆け寄るまで続いた。なぜだか、彼は小さい頃からお風呂が好きで、僕がシャワーではなく湯水に浸かると、必ずドア越しで待った。ときどき一緒に入ったが、濡れたミッくんを乾かすのは大変だから、ドアを開けて招き入れ、風呂の淵に座らせて、「入ったつもり」にさせた。僕はその「あきらめないココロ」が大好きで、願いが叶うまで粘る彼の期待に応えるのも楽しかったのだ。

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 ※1年前のオス軍団

 そのことを思い出せば、ミッくんはとても強いはずだった。医師の「また歩けるようになるかもしれない」というのは気休めだったとしても、それに向けて僕も、「あきらめないココロ」でリハビリを続けようと思った。強い意思においては彼の方が上で、僕はちょっと劣等感を感じるぐらいだから、なお戦いに挑みたかった。幸い、倒れた当初に顔がガサガサになって衰えが見られたものは、みるみると良くなって、口内炎もなくなり、食事量が増えた。これはきっと高栄養食の効果だったと思う。食通の彼が飽きないよう、他の食事を間に挟んでやった。特に焼き魚は大好物だが、魚料理は「蒸し」が主体のマレーシアだから、日本食レストランからサンマの焼いたのを持ち帰ったりもした。何度か家でも焼いたのだが、ウチのコンドミニアムはガスコンロがないから、魚用のグリルがなかった。IHクッキングヒーターだと焼き加減がイマイチで、美味しくないとプイと横を向くから判別は簡単。レストランの持ち帰りがベストだった。



 ミッくんは「あきらめないココロ」だけ見れば、ワガママに見えるかもしれないが、それは僕に話が通じると思っているからで、ただの意思表示だ。性格自体はとても穏やかで健気な子。薬を飲ませるとき、一番楽なのがミッくんで、口を開けさせて喉の奥に錠剤を放り込むとき、うまく呑み込めずにやり直しても、機嫌を悪くもしないし、抵抗もしないで応じてくれる。とても扱いやすい飼い猫の優等生。だから、高栄養食をシリンジで食べさせても、頑張って食べてくれた。
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【猫論】ミッくん、復活への道 ~20歳!高齢猫の介護ライフ

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 右手と右足がまったく動かなくなったミッくんの介護ライフは基本、食事とトイレ、床ズレ予防の寝返り、薬、そして筋肉維持のリハビリだ。2時間ごとに寝相を変えてあげるのは深夜にも及ぶから、こっちも体力勝負だが、一番気をつけてあげたいのトイレで、ペット用シーツを敷いても、本人が寝ながらしたがるわけもなく、便秘などの症状になることを恐れた。定期的にトイレに座らせるが、何しろ片手片足が動かないから支えたままの状態で様子を見る。3分後におしっこをしたこともあった。便が出ないと何とかして出させようと、食事の後に消化の運動として、僕が抱っこした状態で体を左右にゆすりながら歩いたりもした。ときどき、シーツにおしっこがしてあったときは、我慢できずにしたはずだから毎度、「ごめんね、ミッくん」と謝って、より注意した。

 食事は高栄養食を与えたが、指定された食べる量になかなか届かないから、シリンジで食べさせることを慣らさせると、そのうちに強引にやらなくても注射器の先からなめとるようになった。日本から栄養剤的なものも多数、買い揃えたが、喜んで食べるものは少なく、高栄養食と、一般の総合栄養食を交互にあげて飽きさせないようにした。何か少しでも良いことがあればやってあげたかった。ショッピングセンターにあるベビー用品の店に入ると、赤ちゃんを寝かせる用の柔らかいマットや枕などがあって、それを手に入れた。新生児用のオムツがサイズ的に合いそうだから買ったが、猫がそれを快く使うようには見えず、なるべくトイレに連れて行くようにした。



 意思表示のできなくなったミッくんを見るのはとても辛かった。自宅でのことだから、涙をこぼしながら世話をしたことも何度もあったが、幸いなのは、猫には不調の自覚がないことだった。過去と比較して、「もう2度と歩けないのか」とか悲しんだりしないのが猫。時間の経過も未来も過去もない。今の自分を生きている。鬱病から立ち直った元ヘビー級王者のタイソン・フューリーが先日、「過去を思い出すと辛いから、今のことだけ考えて、今を生きるんだ」と言っていたが、その気持ちがよく分かる。歩けないから歩かない、ミッくんにとっての半身不随は、体が動かないというだけで、それ以上でも以下でもない。寝たきりでは何も楽しくないだろうと、こっちは思ってしまうが、本人はそんなこと思ってはいない。ただし、歩く感覚をミッくんが忘れてしまうのは怖かった。だから、ときどき体を支えて立った状態を作ってあげてはいた。そこで思いついたのが、歩行器だ。
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【猫論】ミッくん、半身不随 ~20歳の誕生日に始まった挑戦

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 とてもショックで悲しいことだ。ミッくんの右手、右足の感覚がない半身不随の状態になってしまった。ある日のこと、外でランチを食べて帰ったら、ミッくんがリビングに倒れていて、そのままおしっこを垂れ流していた。地力じゃ立てない状態で、すぐに近くの小さな動物病院に連れて行ったところ、医師に「もう高齢だから仕方ない。サプリメントを飲ませるぐらいしか方法はない」と、グルコサミンを処方された。



 甲状腺の病気でこの数年は体重が減少傾向だったミッくん。全盛期6キロもあったのに、長く3キロ弱が続いていた。赤ん坊用の皿の付いた体重計を買って定期的に計量していたのだが、この1カ月ぐらいでさらに痩せ2.3キロに。歯肉炎もあって、食事をしても少し痛がって食べるのをやめたり、固形のものが口から落ちてしまったりしていたから、少しでも食べやすいよう工夫をしてきた。高齢者用の柔らかいフードはマレーシアでは見かけないので、日本からせっせと運んでいた。

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 それまで使っていたミニテーブルでは「それでも低そう」だったから、段ボール箱に木目の張り紙をしたものを急造。
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【猫論】謎の超巨大生物、現る!~未確認生物スペシャル2(ラマダン記念特番)

 2019年5月、日本ではゴールデンウィークが改元祝いの中だったが、マレーシアではちょうどその時期から、約1カ月のラマダン期間が始まって、別のお祭りムード。日中は断食でも、これは夜食を楽しむことでもあるから、スーパーマーケットでは、そのための食材が売られ、レストランでも持ち帰りセットメニューが限定販売される。ラマダンは「飢えに苦しむ人の気持ちになる」ことで、人々は空腹を我慢しながら普通に働いていて、ムスリムのレストラン店員の前で「悪いなあ」と思いつつランチすることもある。近年、アジアに進出を強める日本企業のAEONの「イオンモール」は、日本製品や日本風の弁当、総菜などもあるイオンのスーパーマーケットがあるが、この期間の入口はラマダンを祝う装飾になっている。

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 普段はスマホ関連グッズやダイエット商品などを売っているブースも、この日はラマダン一色。

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 このとき食べるのが健康果実のデーツ(ナツメヤシ)。見た目はプルーンみたいだが、鉄分やカルシウムなどのミネラルや、食物繊維など豊富の超栄養食品。ポリフェノールやマグネシウムによる美容効果も高く、糖質のおかげで満腹感もプラス。そのため、普段から食べている人も少なくない。知り合いの女性タレント(日本人)もデーツを愛食していて、マレーシア産を頼まれたこともあった。

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【猫論】謎の巨大生物、現る!~未確認生物スペシャル(令和記念特番)

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 2019年、クアラルンプール。年が明けたときは名物ツインタワーのカウントダウン花火がいかほどのものかと確認に出向いた我々「猫論!」取材班だったが、想像していたのよりずっと低い位置にズッコケた。そもそも僕の住んでいるコンドミニアムは湖沿いにあって窓からの見晴らしがよく、各宗教ごとのお祭りのたびに花火が見られる。以前、浦安に住んでいたときもディズニーランドの花火を毎日眺められたし、花火に縁がありすぎて感動の基準値が低いのもあった。

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 ただ、ここは散歩コースには素晴らしく、雨が多いから、大きな虹が出ることもある。外に出ることが平気なミッくんも、衰えた足のエクササイズ的に湖のほとりを歩く。

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 ちなみに、臆病もぐもぐはまだ階下に降りる勇気が出ず、バルコニーから眺めるだけで、父ちゃん情けない。

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 しかし、もしかすると、もぐもぐの恐れは、危険を察知する動物的な勘であるかもしれない。先日、高層階の部屋から湖を見下ろすと、そこには謎の未確認生物がいたのである。慌てて写真を撮った「猫論!」取材班。

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 距離はこのように遠いが、周囲の縮尺を考えると、2~3メートルはあると思われる大きさで、しかも進む速度が早い。未確認動物=UMAといえば雪男イエティやビッグフット、ネス湖の恐竜ネッシー、日本では河童とかツチノコとか知られているが、ここは手付かずの自然に野生動物が無数に住んでいる世界屈指のネイチャーパラダイス、マレーシア。湖のほとりにフラミンゴを見かけるし、水中にはたくさんの魚がいて、中には体長1メートルを軽く超えるものもいる。さらに魚を放す風習がある一部中華系の人たちがいるので、なお生物の宝庫と化して、何がいても珍しくはないのである。それでも、今回のは日常に見かけて平然としていられる類のものではない。夢中で写真を撮ったが、UMAは一瞬にして水の底へと消えていった。我々「猫論!」取材班はそれが何だったかを解明すべく、写真を拡大してみた。

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【猫論】ミッくんの「高齢ライフ」と、ココの「人生リセット」

 拠点をわざわざマレーシアに移して、頻繁に日本やアジアを周遊している状態なので忙しくなった。昔に比べると同業者が減り、マスコミ苦境な現在だが、僕はもともと大手新聞社の記者とかエリートでもないから多種多様な仕事を選ばずやってきて、いまだフットワークは軽めなのが幸いしている。在マレーシアの外交関係者に「片岡さんは取材のご専門は」と聞かれても、「殺人事件でも芸能人の不倫でもスポーツでもオカルトでも何でもやりますよ。その方が飽きないですから」とジョークで答えるが、本当にノンジャンルでほぼ毎日、原稿の締め切りを抱えている。ブログ更新も時間の空いているときに予約投稿を駆使したり、藤堂記者に口頭で伝えて文章にまとめてもらったりしているほどで、3月に「猫論」を書けなかったのもそのせいだ。ただ、猫論は自分用のメモでもあるので、なんとか書き残しておきたい。

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 おなかを舐めすぎて「自家製」の病衣を着ることになったもぐもぐ(13歳・オス)は、それを嫌がらず着てくれていたが、あとに日本で既製品のしっかりした病衣を買って着せたら、さすがしっかりした作りだった。着衣姿はまるでゆるキャラみたいに見えて可愛かったが、ときどき脱がせて様子を見ているところだ。

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 19歳のミッくん(白黒)は、マレーシアに来た直後よりも痩せて、歩き方がヨロヨロになり、食欲はあっても、一度にたくさん食べられず、1日10回ぐらい少しづつ食べるようになった。大半の時間を寝て過ごすから、さすがに足腰が弱ると思って、湖のほとりを散歩させたりしてはいる。さらにバリアフリー的に猫トイレに小さなステップを置いたり、エサ入れも高さのあるものに変えたり、さらにエサをすり潰すために赤ちゃん用の器具を買ったりと、いろいろ介護の工夫をしている。幸いなのは、猫が自分の老化を自覚せず、メンタルの落ち込みがないことで、サポートさえしてやれば済む。



 正直、若い頃のミッくんを思い出すと、現状はまるで別人のようで悲しくなるときもあるが、僕をじっと見る目は子猫のときから変わっていない。彼のおかげで本格的な猫ライフになって、僕の人生にそれまで意識の薄かった「家族愛」を与えてくれたのだから、何を差し置いてもミッくんを助けていきたい。彼の大好きな焼き魚は、魚屋でアジをさばいてもらって焼いたり、日本食レストランからサバやサンマをテイクアウェイすると、夢中になって食べてくれる。今年の夏で20歳。イコール僕との友情20周年でもあるから、感謝の気持ちを最大限に伝えたいところだ。

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【猫論】松木猫の砂「尿の味を隠す」 ~マラッカ

 猫を飼うと必要なのは基本、エサと水とトイレだ。この3つをきちんと管理すること。トイレは「猫砂」を十分に盛っておけば、猫はそこでするから、まめに掃除してあげればいい。ウチは5匹も飼っているから、「猫砂」は数倍の量が必要になるわけで、いつもストックを気にしている。「猫砂」は大きいから、日本にいたときはホームセンターに配達を注文して翌日か翌々日には届けてもらっていたのだけれど、マレーシアの通販はもっと遅い。5日後とかはまだいい方で、10日後なんてこともある。最初はコンドミニアムに隣接するショッピングモールにあるペットショップで買っていたのだが、一袋が5キロ、10キロで、値段は通販の方が安いから、通販が多い。日本では「ひのき」とか「おから」の比較的、軽いものがあったけれど、こっちではベントナイトという白い鉱物の粒々が主流。たまたま木製の安いのを見つけたときは「よっしゃ」と注文する。そして、届いたのはこれ。

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 なんと日本語表記!でも、「松木ネコの砂だ」という変な文章。・・・「だ」はいらないでしょ。

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 裏面に特徴の説明。「引き出し物なし」…なんだ引き出し物って。「NO TRACKING」は猫トイレの売り文句によく出てくるワードで、ニュアンス的には「こぼしにくい」とか、「飛び散らない」が近いか。

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 さらに詳しい利点の記述。「松木の天然な松香りは、尿の味を隠すことができます」…味は隠さなくてもいいんじゃないか。とか、実はこういうデタラメ日本語を見るのは僕は大好きなので、むしろ嬉しいのだけれど、要するに商品が日本製品に見えた方がセールスポイントになるってことで、中国人とかがそういう装いを無理して作っているわけだ。近年は不祥事連発の日本企業だが、まだジャパニーズブランドは通用するということなのだから、その信用を落とさないようにしてもらいたいところだ。

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【猫論】もぐもぐ、また通院と病衣

 前回、いろいろ検査してもらったミッくんの結果は、医師がメールで送ってくれた。日本と比べたら破格に安い診察料でも、こっちでは高額だから医師が費用や時間のかからない方法を配慮をしてくれることもある。血液検査の方は日本での結果と大差なし。「慢性的な腎臓の悪化は食事療法などを勧めるステージ2」と言われ、問題の甲状腺に関しては「日本での検査結果と比べ、特に悪化は見られない」とのことだった。

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 ミッくんは年々、行動がワンパターン化していて、寝て、食べて、トイレに行って、また寝る。あとは夜、僕がソファーで座っているとやってきて、なでてもらうぐらいか。寝ている時間が増えて、引きこもりみたいになるから、ときどき外に散歩に連れて行く。

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 マレーシアでは2月上旬が中華系最大の祝日「春節」(旧正月)で、僕らが年明けたのと1カ月ズレて「ハッピーニューイヤー!」状態。それもカウントダウンのときだけでなく、しばらく続くから、昨夜13日の夜になっても花火は各所で上がっている。で、猫たちを順番に抱っこして窓から花火を見せてみたりするのだけれど、「何事だ?」みたいな顔をするもぐもぐやナッツと違い、ミッくんはまったく無関心。思えば浦安在住時代には窓から毎晩、ディズニーランドの花火を見ていたから「ああそれ知ってるよ」ということかもしれないが、自分の欲求以外はどうでもいいという感じだから、気力がなくなっているのかもしれない。それでも、お腹がすいて真っ先にやってくるのはミッくんだから、そこはまだ安心。声があまり出なくなってしまったから、背後で「はぁ~」と息の抜けた声がするのが、ちょっと寂しいが。

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【猫論】ミッくん、マレーシアの動物病院で初受診

 もぐもぐの最終的な検査結果がまだ届かないのだけれど、それに先立って、ミッくんを病院に連れて行った。ホルモンが過剰に分泌して疲れやすくなる甲状腺亢進症のため、日本で処方された薬を飲んできたが、マレーシアでは同じものが流通しておらず、先だってジェネリックの類似品を薬局で入手していた。これは以前、病院に来たときに「薬局で売っているよ」と言われたからで、たしかに処方箋いらずで、驚くほど値段が安いのだが、ときどき日本に戻ったときに日本の担当医からもオリジナルを処方してもらっているので、飲ませるのは半々になっていた。19歳になるミッくん、大きな問題はないけれど、その動きは日々、少しづつ弱々しくはなっている。食欲はあるけれど、1度に食べる量が少ないし、動きがゆっくりになっている。体重も下降気味だ。仕方ない状況だとは思うが、それでも念のため、定期的な検診はしておかなければならない。ミッくんが大学病院へ行くのはこれが初。

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 いつも助けてくれるオガタさん夫妻が、この日も病院まで車で連れて行ってくれた。もぐもぐを診てくれた女性医師に直接メールでアポを取ったのだが、当初は、ひめたんも一緒に連れて行こうと思っていたところ、2匹より1匹の方が目が行き届くから、焦らずミッくんだけにした。待合室ではやたらとスリスリ顔をなすりつけてくるから、ひたすら撫で続けて待った。途中、ウォーターサーバーから紙コップに水を汲んできたら、少し飲んだ。以前よりのどが渇きやすいのだ。

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 ※待合室は混んでなく、ケースから出してヒザの上で待機

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【猫論】ミッくんの階段と、飲まない紹興酒 With Wandering Steps and Slow

 昨日、ちょっと面白い光景を見た。コンドミニアムに接続するショッピングモールにあるスーパーマーケットにキャベツを買いに行ったのだが、レジに並んでいると会計をしているマレー系の男性が、店員に「1リンギ(約26円)足りない」と言われていて、財布やカバンを漁るが、それ以上の現金を持っていない様子で、買ったものの中から玉ねぎひとつを返そうとしていた。すると、後ろに並んでいた別のマレー系男性がサッと1リンギ札を1枚、店員に渡して代わりに支払ってあげたのだ。しかし、もらった方の男性はお礼も言わずに「あ、解決したか」という顔でそのまま買ったものを持って振り返りもせずに行ってしまった。支払ってあげた男性も、それを不自然と思わない風で、さっさと自分の会計に向き合っていた。足りない分を出してあげたのはいいとしても、お礼も挨拶もナシに過ごすなんて、なかなか日本では見ないことだと思う。



 ただ、これは無礼というより、おおらかなのだと思う。たとえば、食べ物を売る人気屋台に行列ができた中で商品が売り切れ、目前で買えなかった人が「ああ残念」と言うと、最後に買えた前の人が「じゃあこれあげるよ」と、自分の買った3つからひとつを差し出し、代金のやり取りもなく過ごしたりすることがある。「じゃあその分を支払うね」とか「ひとつ売ってあげるよ」とならなかったのは、僕には不思議でしょうがない。でも、そういう世界で生きていると正直、日本の方が人々にとって窮屈に見えることもある。インフラはすべて日本の方が優秀で、水道の水もそのまま飲めるし、電車の遅刻も滅多にないし、郵便の到着も早い。でも、人々のメンタル面では、マレーシアの方が健やかに感じるのだ。車が渋滞してもクラクションを鳴らす人はまずいないし、そもそもイライラしている人や怒っている人を見かけない。

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 さて、猫たちのメンタルはどうだろうか。僕の住んでいるコンドミニアムは日本で言う「2LDK」になるが、トイレとバスルームは2つづつ。リビングや部屋そのものが広く、日本の一般的な「3LDK」よりずっと大きい。一定の広さがある方が猫のストレスも溜まりにくいとは思う。暖かいまま、気温の変化がないから、みんなダラッとしているわけだが、やけに猫5匹が一堂に揃うことが増えた。昨年8月に日本から持ち帰った「ひんやりマット」をベッドに敷いたら、そこに全員集合。やっぱり、ちょっと暑いのかな。僕はあまりクーラーをつける方じゃなくて、天井のシーリングファンで十分なのは日本のときから変わっていない。長時間不在のときは一部でクーラーをつけておくけれど、家にいるときは窓と玄関を少し開けていれば、風が抜けて気持ち良い。湖の前なので風通しが良く、都市部に比べると涼しいのもあるだろう。それと、10月ぐらいから雨季で、毎日のように前触れもなく短時間の大雨が降ると、気温が下がる。年が明けてから雨は減っているが、地域によっては2~3月まで続くらしい。日本の冬は、猫たちがよく布団に潜ってきて一緒に寝たり、ミッくんとひめたんが抱き合って寝ていたから、それがなくなったのは寂しい。



 19歳のミッくんは、何年も前から高いところにジャンプすることはなくなり、それどころか足元が弱くなった。ご飯もトイレもしっかり歩いていくけれど、ときどき面倒になって寝ながらこっちをじっと見る。「ごはん持ってきて」という合図。皿を寝ているところに差し出すと、そのまま体勢も変えずに食べる。横着だが、ときにはそうしてあげる。家具付きで借りたコンドミニアムには、キングサイズのベッドが2つあって、それぞれ高さがあるから、ミッくんが自力で登れなかった。そこで段ボール箱でステップを作ったりしていたのだけれど、同じコンドに住んでメス猫のタイガちゃんを飼っているオガタさんがなんと、階段を作ってくれたのだ。一緒にインテリアショップのIKEAに出かけたときに見つけた木箱を逆さにして足を付けたDIYステップである。おかげでミッくんは片方のキングベッドを、自分のベッドのように占有。お気に入りの寝場所にしている。設置してすぐに使いだしたのが面白かった。

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【猫論】猫との遭遇 Close Encounters of the Cat Kind

 海外に行くと普段より目新しいものが多いから写真をたくさん撮るが、マレーシア生活では日々いろいろ撮ってしまうので、画像ファイルがたくさん蓄積される。大半は人に見せることがないままで、自分では面白いと思う写真やエピソードがあっても、所詮は個人の収集でしかないから、見せるためにピックアップするきっかけはあまりない。唯一、ここで猫たちの写真を少し選んで載せようかと思うぐらいだから、ついでに転居後7月あたりのを一部、取り出してみた。

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 マレーシアはわりと猫に優しい国なので、遭遇する確率も高い。人が近づいて、逃げる野良猫も少なめだ。街を出歩いていて、まるで通行人のようにすれ違うこともある。猫たちは、食事にありつける縄張りを中心に活動するから、当然、レストランでの遭遇率は高い。食事中、ふと足元にこっちを見上げる奴がいたりする。

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【猫論】もぐもぐ、その後…マレーシアのクリスマス猫ライフ

 もぐもぐの日記をすぐに書きたかったが、12月は印刷所の年末進行が影響して、週刊誌、月刊誌の仕事をしている記者は集中的に忙しくなる。その分、月の後半が空けばバランスが取れるが、僕のような日刊からネットまで選ばずやっている身では、慌ただしく年末年始用の依頼も臨時的に入り、結局はバタバタだ。ジャンル無制限に引き受けてやってきた自負はあるけれど、記者スキルが秀でているわけじゃないので、常に仕事があるのはありがたいことだ。僕にやれるのは、できるだけ多くのことを見聞きすることで、最近は芸能人の追っかけなんぞとは違うところで、防衛省とか教育機関の取材が興味深かった。ただ、ライフワークになっているのは、やはりマレーシアに関することで、書こうと思えば毎日ネタがあるのだが、正直、日本人はあまり海外のことに関心が高くないから、データを書き留めておく方が多い。日常生活では、隣人にリビアやイエメンの移住者がいるし、中華系の友人も増えた。ネパールやバングラデシュから来た人たちとも時々、会話して、毎日のように「ああそうなのか!」と思う。逆によく聞かれるのは猫のこと。「月にいくらぐらいかかる?」と、日本よりもお金の話はストレート。同じコンドミニアムの住人から「家賃がいくらか」と遠慮なく聞かれるのと同様だ。

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 最低限必要なのは、エサ代と水、トイレの砂、もちろん日本と同じ。マレーシアではスーパーマーケットでも普通にペット用品が売っているし、ショッピングモールにペットショップがあることも多いから入手は楽だが、輸入品が多いので、日本製だと、かなり高いこともある。たとえば特売を除いて80円ぐらいが相場だろうと思う黒缶(80グラムの小さいやつ)が5リンギ(約132円)ぐらいだったりするので、ネットで48缶の箱ごとまとめ買いして1缶90円台ぐらいに安く済ませている。安いものでは、2リンギ(約53円)ぐらいの缶もあるが、日本のような特売があまりないので、全体的に少し高め。
 水は他の東南アジアと違って資源豊富で、飲んで腹を壊す可能性は低いけれど、古いパイプの錆が付くことが多いから、水道は日本製の浄水器を付けている。ただ、ペットボトルが安くて、猫にはそっちを飲ませている。スーパーマーケットで1.5リットルのがだいたい1リンギ(約26円)ぐらい。僕が買っている6本パックはもっと安くて、3.2リンギ(約84円)。



 猫砂は日本だとヒノキやオカラがたくさん出ていて愛用していたが、マレーシアでは日本でも安く売っている白い鉱物系のベントナイトが主流で、これは重いのが難点。10リットルが16リンギ(約424円)ぐらいからあるが、ペットショップだとその倍以上の高いものが店頭に並んでいたり、木製ペレットはもっと高いから、こっちで猫を飼うのは、まだいくらか余裕がないといけない感じ。それでも人々は猫が大好きで、病院に行くと必ず見かけるのが子猫や病気の猫を保護してきた人々だ。路上で見かける野良の子猫も数日中にだいたい誰かが保護していて、そこは日本より人が優しい。

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 ※この男性も聞いたら「数日前に出先で子猫を保護した」という

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 先日は犬猫エサの自動販売機を見つけたのだが、よく見ると…
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