UFCは新型コロナウイルスの問題で一部スケジュールを中止しているが、4月19日にニューヨークで開催予定だった主要大会の「UFC249」は場所を変更して、無観客開催を宣言している。ただ、これには批判もあり、ボクシングの大物プロモーター、ボブ・アラム氏もメディアで強く批判している。
UFCは世界的な放送ネットワークを持っていることから当初、多くの大会を無観客で行なう方針を取っていたが、ロンドンや、米・コロンバス、米・ポートランドの3大会を延期せざるをえなくなった。「UFC249」も、ニューヨークが3月13日に出した「500人以上の集会禁止」を受けて延期されると思われていたが、UFCのダナ・ホワイト社長は24日、「代わりの会場はおさえた」として無観客試合を宣言。その場所は明かさず、「UFC249の後はイベントを完全再開する予定、ラスベガスでもやるし、これからヌルマゴメドフとマクレガーの再戦が最大の試合」とも言っていた。ただ、メインに予定していたライト級タイトルマッチは、コナー・マクレガーを下しているライト級王者・ハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)の入出国が難しく、変更される見通しだ。
アラム氏はこれに対して、「何をやっているんだろうね。人々が亡くなっているというのに」と批判。
「背景にあるのは何? ロシア人の選手がロシアから出られないのに、なぜ4月にやらなきゃいけないのか。なぜそこにこだわるのか、私が知らない経済的な理由とか何かないとやらないよ。これはUFCのためにはならない。みんなが対処しなきゃいけない大きな問題を抱えている中で、自分で笑いものになっている。人々が死にかけ、失業したり仕事が大変なことになったりしているのに、やる理由は何?テレビのスタッフや関係者をみんなウイルスに晒すことになる。何か魔法でもあるのか」
UFC側もやるならやるで、その中身を具体的に示す義務はあるだろうが、ただし日頃からホワイト社長は、ボクシングのプロモーターに挑発的な発言をすることが多く、ボクシングにも強気の参入宣言を繰り返していることから、もともとアラム氏のUFCに対する嫌悪感がありそうではある。「ダナはUFCの優れたプロモーターですが、(MMA業界の)独占企業です。ああいう独り勝ちの者がボクシングのようなスポーツに参加することは簡単ではないですよ。参入の障壁はほとんどないですが、モハメドアリ法もあるのでUFCのような独占禁止法違反みたいなことはやれない」とも言っている。
ちなみにアラム氏は、ニューヨークの連邦検事局勤務からの転身で、66年にモハメド・アリの試合からプロモート業に転じ、2000以上の試合を組み、655の世界戦を行なってきた88歳。メディア向けサービストークも冴えていて、いまだそのエネルギーは衰えない。(片岡亮)
コメント
カリメロ #-
2020/04/01 編集返信「日本ではコロナは収まり始めているから井上×カシメロは日本でやれ」なんて言っている精神異常者もいることを考えたらマトモな方でしょう
とみぃ #GtmnrA2Y
2020/04/01 編集返信名無し名人 #-
2020/04/01 編集返信2人が去っても 当分は
TR PBC GBPの3強でしょうが
kaiスタイガ #-
2020/04/01 編集返信対しん #-
2020/04/02 編集返信