薬物問題を超えた決着戦!山中×ネリ2 不利予想が多数

3・1東京・両国国技館「ワールドプレミアムボクシング27」
 ▼WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
  王者・ルイス・ネリ(メキシコ) × 同級1位・山中慎介(帝拳)
 ▼IBF世界Sバンタム級タイトルマッチ12回戦
  王者・岩佐亮佑(セレス) × 同級13位・エルネスト・サウロン(フィリピン)
 ▼8回戦
  粟生隆寛(帝拳) × ガマリエル・ディアス(メキシコ)

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 まず、山中慎介とルイス・ネリの再戦は、ドーピング問題で事実上の処分ナシによる再戦ということに引っかかるものがあることは否めない。そこをまったく無視してこの試合を語るのは、ボクシングを競技化されたスポーツと見なさないことだ。ネリの薬物接種が意図しない食事による混入であっても、別の検査では陰性だったとしても、これは前回の対戦の公平性に疑問が出たという結果であって、そこをうやむやにするなら王座団体も主催者も、観戦者に対して不誠実だと思う。
 競技は公平性・安全性が担保されてこそ、ファンは「手を出せ!そこだ!フックだ」と思いきって声を上げられるもので、そうでなければ相手の体を傷つける異質のスポーツが野蛮な暴力ショーになりかねない。特にプロは選手が報酬と引き換えに戦っており、人生を左右するもの。試合中はそれを眺めているだけでよいプロモーターやWBC会長が札束を手にするために、危険の中に飛び込む選手を不当に扱うというなら、それはボクシング好きにとっても害悪でもある。多数の格闘競技の中でプロボクシングは洗練されている方で、他競技ではもっとひどい例をたくさん目にしてきたが、だからこそボクシングには尊厳の持てるスポーツであってほしいと僕は願うのだ。

 ただ、どんな理由であれ「敗北」の結果が覆らなかった山中個人の心境を思うと、ドーピングの相手が処分されてもされなくても、タオル投入された前回のフィニッシュシーンに対する復讐心は間違いなくあるはずで、事実、あのストップについては「自分的には効いてはいなかった。まだやれた」と本人が言っていた。強がって言っているだけには見えないし、映像で確認しても理解できるところはあった。しかし、大和心トレーナーを責めるわけにもいかない。彼は選手を見守る「プロ」であり、他人がどんなに「間違いだ」と思っても、その判断には必ず理由があるはず。大きな声でそれを明かすことができない立場でもあって、陣営にそんなプロを責める人間がいるのなら自分がセコンドを務めるべきだ。一説には、調整中に大和トレーナーが小さな不安を感じるところもあったともいわれているが、敗因の分析はネガティブな話にしかならないから、ここで出せる結論は、「やるか、やめるか」しかなかった。そこで山中は、「やる」と決めたわけだ。それがドーピングを利用した再戦ビジネスであったとしても、彼にとってはそんなことはどうでもよく、ネリと再び対峙することがすべてだろう。まさか「薬物なんてずるいよ!」なんて言うタイプでもない。負けた相手との再戦はリスクが高く、アメリカ行きまで期待された内山高志もその結果、リングを去った。ついこの間までバンタム級最強と呼ばれていた山中にとっては、ボクシング人生で最もハイリスクな勝負に出ることになる。勝てば天国、負ければ地獄。「先のことは考えずに3月1日のことだけを考える」という山中。ネリをぶっ倒すこと、それがチャンピオンベルト以上のターゲットである。


 ※山中の入場テーマ曲
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日本Sフライ級、翁長×久高の再戦は4月

4・14エディオンアリーナ大阪「Fighting Beat Boxing」
 ▼日本Lフライ級タイトルマッチ 10回戦
  王者・久田哲也(ハラダ)× 同級1位・板垣幸司(広島三栄)
 ▼日本Sフライ級王座決定戦 10回戦
  同級1位・翁長吾央(大橋)× 同級2位・久高寛之(仲里)

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 12月にドローだった翁長と久高の日本フライ級王座決定戦は、4月の日本ライトフライ級タイトルマッチと併せて開催。前回は挑戦者決定戦で、バッティングで翁長の傷が深く、3回負傷の不完全燃焼。ジャッジ3者の優勢点により久高に挑戦権があったが、2度防衛中の王者・船井龍一が返上したため、再び両者による王座決定戦となった。いまだ日本王座獲得歴のないベテラン2者によるサバイバルマッチともいえる。

 昨年、3度目のタイトル挑戦で東洋太平洋王者レネ・ダッケルに敗れた翁長(28勝(19KO)3敗4分)は、37歳での再チャレンジ。日本王座は10年に佐藤洋太、12年に帝里木下に挑んで敗れている。最近は世界挑戦を目指して沖縄を主戦場に東洋ランカーを連破していたが、ダッケル戦の敗北で仕切り直しを余儀なくされた。その意味で日本タイトル獲得は重要な試合。
 久高は、25勝(11KO)17敗2分、32歳。無冠のまま08~09年にWBAフライ級王者の坂田健史、デンカオセーンに挑戦して敗れたが、10年のタイ遠征ではWBC1位の無敗パノムルンレックを下した。しかし、その後も、スーパーフライ級でWBA王者カサレス、WBO王者ナルバエスに敗れ、さらにノンタイトルで松本亮、粉川拓也、マーク・ジョン・ヤップ、村中優に連敗しており、昨年は井上拓真と激闘の末、敗れた。ハードなマッチメイクで黒星が多いが、濃いキャリアで初の日本タイトル挑戦をものにしたい。

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2・24海外 「SUPERFLY2」 シーサケット×エストラーダ

2・24米・イングルウッド「SUPERFLY2」
 ▼WBC世界Sフライ級タイトルマッチ 12回戦
  王者・シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ) × 同級1位・ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
 ▼IBF世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
  王者・ドニー・ニエテス(フィリピン) × 同級1位・ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン) 
 ▼WBA世界フライ級王座決定戦 12回戦
  同級1位・アルテム・ダラキャン(ウクライナ) × 同級2位・ブライアン・ビロリア(米国)
 ▼WBC世界Sフライ級シルバー王座決定戦 10回戦
  同級2位・カルロス・クアドラス(メキシコ) × マックウィリアムズ・アロヨ(プエルトリコ)

2・24ドイツ・ニュルンベルク「WBSS」
 ▼Sミドル級トーナメント準決勝
  WBC世界同級1位・カラム・スミス(英国) × ニキー・ホルツケン(オランダ)

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 ブレーマーは病欠。代わって前座出場を予定していた元キックボクサーのホルツケンが出場。K-1にも出たキックのスター選手だったが、13年にボクシング転向。13勝(10KO)無敗の34歳。2月3日に試合したばかりで、急きょすぎる決断。(片岡)

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東洋Sフライ級王者ダッケル、豪州で統一戦

2・24豪・セント・キルダ
 ▼東洋太平洋&WBAオセアニアSフライ級タイトルマッチ 12回戦
  WBAオセアニア王者・アンドリュー・モロニ―(豪州) × 東洋太平洋王者・レネ・ダッケル(フィリピン)
 ▼WBAオセアニア&英連邦バンタム級タイトルマッチ 10回戦
  WBAオセアニア王者・ジェイソン・モロニ―(豪州) × イマヌエル・ナイジャラ(ナミビア)

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東洋ライト級 中谷V9戦、ややこしいタイ人のリングネーム

2・24エディオンアリーナ大阪第2競技場
 ▼東洋太平洋ライト級タイトルマッチ 12回戦
  王者・中谷正義(井岡) × 同級3位・パラーンペット・トーブアマート(タイ)
 ▼8回戦
  WBA世界Sフライ級7位・石田匠(井岡) × 東洋太平洋同級14位・ラチャーノン・サワーンソーダー(タイ)
  日本Sフライ級13位・橋詰将義(井岡) × 村井貴裕(グリーンツダ)
  藤岡拓弥(VADY) × 秋月楓大(大成)
  岡本文太(井岡) × クーキアット・ソーケーオカムシー(タイ)

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